設計課題
大学
採点のポイント
(1)空間構成
①建築物の配置・外構計画
②ゾーニング・動線計画
③要求室等の計画
④建築物の立体構成等
(2)建築計画
①建築を学ぶうえで、参考(教材)となるような建築物の計画
②学生や教職員の多様性への配慮及びユニバーサルデザインに配慮した計画
③学生間の交流や学生と教員の交流の場に配慮した計画
(3)構造計画
①基礎免震構造の特性を踏まえた計画
②講堂の構造計画
(4)設備計画
①学生や教職員の帰宅困難者の一時滞在に配慮した計画
②屋上に設置する設備機器等の計画
※設計条件・要求図面等に対する重大な不適合
① 「要求図面のうち1面以上欠けるもの」、「面積表が完成されていないもの」又は「計画の要点等が完成されていないもの」
② 図面相互の重大な不整合(上下階の不整合、階段の欠落等)
③ 次の要求室・施設等のいずれかが計画されていないもの
製図室、研究室、会議室、ラウンジ、ゴミ保管庫、講堂、教室、図書室、カフェ、事務室、防災備蓄倉庫、受水槽室、消火ポンプ室、エレベーター、PS・EPS、屋上庭園、車椅子使用者用駐車場
④ 法令の重大な不適合等、その他設計条件を著しく逸脱しているもの
採点結果の区分(成績)
●採点結果については、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4段階区分とする。
ランクⅠ:「知識及び技能」*を有するもの
ランクⅡ:「知識及び技能」が不足しているもの
ランクⅢ:「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクⅣ:設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの
*「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。
●なお、採点の結果、ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は、次のとおりであった。
ランクⅠ:26.6%、ランクⅡ:1.5%、ランクⅢ:23.9%、ランクⅣ:48.0%
●受験者の答案の解答状況
ランクⅢ及びランクⅣに該当するものが多く、具体的には以下のようなものを挙げることができる。
- 設計条件に関する基礎的な不適合:「階段の不成立」、「要求室・施設等の特記事項の不適合」等
- 法令への重大な不適合:「道路高さ制限」、「延焼のおそれのある部分(延焼ライン)
の明示と防火設備の設置」等
合格基準
採点結果における「ランクⅠ」を合格とする。
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