
過去の類似課題
過去に出題された類似の課題を以下にあげます。
(設計製図試験課題一覧参照)
- 平成7年「市街地に建つコミュニティセンター」
地上3階建、延べ面積が2,400m2以上2,900m2以下で、道路は北側15mのみで、東側の公園は、地震災害時において住民が避難できる場所として想定されています。
住民が気軽に利用し交流できる場とするとともに、災害時には、公園に避難した住民に対する支援活動の場となることも配慮することが条件づけられています。
- 平成12年「世代間の交流ができるコミュニティセンター」
地下1階、地上2階建、地階を除く床面積の合計が2,200m2以上2,600m2以下で、道路は北側15m、東側12mで、南側は、景観の良好な公園になっています。
また、敷地は南北に1.5mの高低差のある傾斜地になっており、1階の床にレベル差を設けて処理することが求められています。
利用時間の違いにも配慮しながら生涯学習機能、保育・児童館機能等を計画し、建築物との一体的な利用に配慮したコミュニティガーデンを緑豊かで快適な外部空間として設けることも条件づけられています。

プール室(S造大空間)の断面的設置
400m2や500m2のプール室が設置されると、天井高を高くするなどの条件になってくると思います。このような場合に気をつけたい点をあげておきます。
- 大スパンになるので上の階に室を設けない
- 天井高が高いからといって、安易に階高を上げずに2層以上の吹抜けとする
- プール室の直下階は、プールの水深を天井ふところで処理するため階高の設定には注意が必要である
- プール室を上の階に設けるほど、床の配分は楽になる

プール室の平面的配置
400m2〜500m2程度のプール室を設けると、上の階の平面は長方形でなく、L字形やコの字形などの形態になってくることがあります。
1階にプール室を設けた場合に注意したいのは、上の階は吹抜けとなり床として使えませんので、これ以外の部分に所要室を配置し計画していかなくてはならないということです。
残った床の形態が複雑であればあるほど、所要室を配置するのは難しくなるし、動線も長くなりがちです。こういった宿命を背負っていながら、残る床のことを意識せずに大空間の位置を決めてしまうと自ら自分の首をしめてしまうようなことにもなります。
特に2方向避難上の重複区間距離には注意をはらいながらまとめていくことが必要です。

プール室へのアプローチ
プール室へ、ホールなどのドライな動線部から70m2〜80m2程度の更衣・シャワー室を経由してアプローチするケースをいくつかまとめてみます。
靴を脱ぎ、更衣・シャワー室で着替え、強制シャワーなどの洗浄スペースを通過してプール室へ至ることになります。

事前に用意できるプラン
各部門のゾーニングや所要室の配置は、本試験を含み各課題ごとに検討していくべき内容になります。しかし、2時間目に作図時間の短縮方法として標準グリッドに納まるエレベーターと階段のパーツ、トイレのパーツについてふれたように、事前にプランを用意しておけるものもあります。
多目的ホールなどの場合、座席の取り方もパターン化しておく必要があります。ホールの幅を14mとした場合、真中に1mの通路を取ると1列ちょうど20席ずつ配置できますので、要求された座席数によってホールの奥行を決めていけばいいことになります。

合格するぞ!
本試験までには、「5時間30分で完成できる」という自信をつけておくことが必要です。
また、エスキースを進める上で、考えなくてよい点にこだわってしまい、本来考えなくてはならない点をみのがさないようにすることです。このためには、自分の図面を客観的に評価できるようにしておくことも必要です。
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