一級学科試験直前の一言!

 

 
◆なぜ同じ問題を何度も間違えるのだろうか?

一度やった問題をしばらくしてから再度やってみると、同じところを間違えていることがあるかと思います。
もちろんこれは、「間違えたことは、ちゃんと復習しておいたにもかかわらず」ということが前提となります。
こういった間違いは、力学を解くプロセス、施工などの数値に関する正誤判別でも同じことが言えると思います。
なぜこういったことが起こるのか?人間の記憶に基づいて考えてみましょう。
力学でプラス・マイナスの判断に迷い誤ったり、鉄骨工事で高力ボルト孔の食違い2ミリ以下ならリーマー掛けなのに、はだすき量が1ミリを超えるとフィラーを入れるという記憶がごちゃ混ぜになり、1ミリ?2ミリ?と迷い誤ってしまった...解答・解説をみて、「なんだプラスとすればよかったのか」「2ミリでよかったんだ」と復習もちゃんとやっている。
ここまでのことは、間違えた結果、間違えに向かった思考プロセス、正しい内容を含めて記憶に残ってしまうのだと思います。
都合よく解答・解説で得た正しい内容だけが残ってくれるわけではないのです。

人間は3日たてば75%のことは忘れてしまうというデータもあり、しばらくして同じ問題に挑戦したときには、間違えに向かったプロセス自体も曖昧になっているはずです。
前回プラス・マイナスの判断を誤ったことは覚えているのに、どっちが正しい選択だったのか記憶があやしくなっていて、同じところでちょっと違ったツマヅキが生じます。
自分で考えた結果のマイナス、解答・解説を読んで納得したプラス、どちらが印象が強いかと言えば、自分で考えた結果の方だと思います。
こうして強い印象の方へ導かれてしまうと、同じ間違いが繰り返されるのではないでしょうか?
「直前の一言!」として、なぜこのようなことを取りあげたかと言えば、学習したはずのことを間違えるようでは、70点取るという目標が難しくなると思うからです。
自己分析をして、間違える可能性が高いなあと思うところがあれば、もう一度よく見直して本試験に挑んで下さい。
建築士の塾受講者の方は、通信課題の答案を見直すのがいいと思います。
答案には、自分の考えたプロセスが記録されていて、考え違いがあれば、その点をで指摘してあるのですから。
「やっているはずだけど、どうだったかなあ?」というツマズキが、本試験で一番悔やまれることです。
悔いの残らないよう、本試験までにできる最善の対策を選択して下さい。

[本試験当日の心得]

  • 試験中は集中力を切らさず、出題意図を考え問題をよく読む
  • 知らないことが出てきても、自分の頭の中に関連することが入っていないか検索してみる
  • 100点を取る必要はないのだから、どうしてもわからないことに固執しすぎず「落してもいい問題」もあるのだと考える

ご意見・ご質問などあれば、kito@archicom.co.jpまでご連絡下さい。

1999年7月16日
建築士の塾 木藤浩実


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