本試験まで残り1ヶ月程になりましたが、受験できる実力はついたでしょうか?
学習を順調に進めてきた方は、着実に実力をつけてきていることでしょう。
しかし、なかなか順調に進まず、半ばあきらめ(降伏)状態の方もいるかもしれませんが、ここであきらめてしまっては結果は決まってしまいます。
構造計画の勉強をしていると、「建築物の耐震性は、強度と靭性(粘り)によって評価される」という記述がよく出てくるかと思います。
今回の一言は、この耐震性の講義を少し行い、これにたとえて試験合格について話します。
◆耐震性能における強さと粘り
右のグラフのOAは変形と抵抗力が比例関係にあり、変形した分だけ部材に発生する応力は大きくなっていきます。
したがって、部材の強さで地震のエネルギーに抵抗している型(強度抵抗型)になります。
これに対して、OCDはCの地点で部材が降伏し、ここからは抵抗力を一定に保ちながら変形する状態になっています。
このCDを粘りといい、粘りで地震のエネルギーに抵抗している型(粘り抵抗型)になります。
ここからが大事なことですが、三角形OABと台形OCDEの面積が等しければ、両者の耐震性能は同じだということです。
粘り抵抗型は、降伏後も変形することによって地震エネルギーを吸収し、粘り強く抵抗しているのです。
◆試験合格までの実力と粘り
耐震性能のグラフの縦軸の抵抗力を実力、横軸の変形を忍耐に置き換えて、試験に合格できるタイプを2つに分けて考えてみましょう。
右のグラフのOAは忍耐と実力が比例関係にあり、がんばってきた分だけ実力がついてきています。
したがって、着実につけてきた実力で試験に合格できる型(実力合格型)になります。
これに対して、OCDはCの地点でやる気にムラが生じ降伏状態になってしまい、ここからは実力の向上もかんばしくなく、ただただ耐え忍んでいる状態になっています。
このCDを粘りといい、受験をやめてしまおうと何度も思いながらも粘り続けている型(粘り合格型)になります。
これらを耐震性能に結びつけると、三角形OABと台形OCDEの面積が等しければ、両者の合格する可能性は同じであると言えます。
もちろん粘り合格型は、忍耐の度合いが実力合格型よりも高くなるのは当たり前です。
課題をやって落ち込み、模擬試験を受けてさらに落ち込む・・・。
しかし、実力合格型の人と比べれば、実力が下なのだから、これも当たり前の結果です。
こんなことで挫けずに、「絶対合格してみせる」という強い気持ちを本試験当日まで持ち続け、最後まで忍耐強く粘り続けてみて下さい。
理想的なレベルまで実力をつけて受験することを途中で放棄してしまったのだから、こんなことは気にしないことです。
ポイントチェック(建築士の塾テキスト)の内容だけを、何がなんでも頭に入れてしまうくらい的をしぼってギリギリまでがんばり続けてみて下さい。
資格を取るという強い気持ちがあれば、本試験で集中力も高まり、よい結果に結びつくことだって十分あり得ると思います。
逆に、これから本試験までの間に少しでもあきらめの気持ちが生じたら、その時点で粘りきれず破断してしまうことも忘れずに!
ご意見・ご質問などあれば、kito@archicom.co.jpまでご連絡下さい。
1999年6月18日
建築士の塾 木藤浩実
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