学科の学習効果について一言!

 

 
◆学習効果=実力2×時間

いくら時間をかけて勉強しても、学習効果が得られなければ意味がないと言えます。
学習の目的は、試験に合格できる実力をつけることにあり、本試験までにどれだけ多くの時間を費やし、問題を多くこなすかというものではないはずです。
まず、ここでいう実力の意味を説明しますが、問題を解くというのは、頭の中にある知識を引き出し、または加工して解答していくことだというのが前提になります。
頭の中に知識をインプットしていくことからはじまり、次にこれらの知識を的確にアウトプットする訓練をし、最後に知識を整理し関連づけながらアウトプットの精度とスピードを高めていくというプロセスがあると考えます。
したがって、自分の現状がどの段階にあるかによって、当然問題を解く能力には差があり、この能力の差をもって実力と呼ぶことにします。
次に、時間について説明しますが、1問に30分かけなければ学習効果が期待できない知識の量が少なく知識も浅い段階もあれば、1問に5分かけるだけでも新たな気づきや発見があり学習効果の期待できるアウトプットの精度とスピードを高める段階もあります。
法規を例にしてみれば、必要な条文を見つけること、また見つかっても条文の意味を読み取ることに時間がかかれば、当然1問を解くのにも時間はかかるはずなのです。
実力がないのだから時間がかかるのは当たり前だと思い、じっくりと条文の意味を読み取り、問題の記述と照合する習慣をつけていけば、必ず学習効果が上がってくるはずです。
しかし、適当に問題の記述と条文とを見比べて、キーワードの一致だけで判断するようなやり方を繰り返していては、30分で10問解いたとしても、ほとんど意味のない30分になるだけだと思います。
インプットからアウトプットまでの段階は、時間がかかるばかりで学習効果もあまり実感できず、辛い期間になりがちです。しかし、この期間で実力の基盤をつくっておけば、アウトプットの段階に入ったとき、短期間でも学習効果が飛躍的に高まってくるはずです。
したがって、実力がついてくれば、学習効果を上げるのに必要な時間は確実に短くなっていくと言えます。
以上のことから法規的な言い方をすれば、「学習効果は、現状の実力の2乗に、実力に応じて必要な学習時間を乗じて得られる成果である」と定義できるかと思います。
したがって、これから実力をつけていこうという学習の初期において、問題を適当に解いたり、テキストの解説や法規の条文を適当に読み流したりしていては、学習効果はあまり期待できないと思います。
こなした問題数やテキストの進捗具合で、勉強している錯覚に陥ってはいけません。学習効果が得られるような学習でなければ、時間を費やしていることに意味はないのです。
本試験1ヶ月前に入ってから追い込みをかけられるだけの実力をつけておかなければ、残された時間の中で学習効果を上げ、合格できるレベルまでもっていくラストスパートをかけるのが厳しくなるだけです。
ラストスパートがかけられるように、学習方法を改めるのであれば今のうちです。

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1999年4月30日
建築士の塾 木藤浩実


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