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「学科は過去5年間の問題集を5回繰り返して解けばいい!」などと、合格した方からアドバイスを受けることも多いかと思います。
極端な話、1ヶ月の勉強で運良く合格できた人は、「1ヶ月やれば大丈夫だ!」と自分の経験を一般化して言うものです。
さて、過去問を繰り返し解くことの是非ですが、取り組み方によって、良いとも悪いとも言えます。
過去問は当然5択の問題ですから、答えを1つ選べれば「解いた」ことになりますし、「勉強しているんだ」とも思えてしまいます。
また、過去問慣れしてくると「こういう答えにしかならないだろう」と、経験的にかたづけてしまう習慣が出てきます。
二級建築士試験の場合は、こういった思考パターンでも正解になる確率が高い
と言えますが、一級の場合、そうはいきません。
一級約18%、二級約36%といった合格率の違いを比べてみれば、難しさに違いがあることは、一目瞭然です。
通信課題の答案(解答の選択理由を書いてもらっています)を見ていて思うことですが、ある意味受験のベテラン(何度も落ちている)と言える方の傾向として、答えを導き出していく過程のチェックが雑だと言える節があります。これは、すべての教科において出ている症状で、問題をじっくり解くことをしなくなっているようです。
したがって、経験的な思考パターンに沿った問題では、答えが合うのですが、ひねった出題には対応できず、安易に答えを出してしまいます。
もう1つの特徴として、自覚症状がないので、なかなか改善していけないということがあります。
心あたりの方は、いませんか?
思考パターンとは恐ろしいもので、なかなか切りかえができません。
これから学習をはじめようという方は、5択の問題であっても、はじめから1つを選ぼうとしないことが大切です。
1番から5番まで選択肢を読んでいて、2番が答えだろうと思い出すと、残りの3番から5番を答えではないものとして読んでしまうから不思議です。
最終的には答えを1つにしぼらなくてはなりませんが、肢問1つ1つの正誤判別をし、それぞれの正誤の理由をよく検討してから結論を出すように習慣づけることが大切です。
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1999年1月21日
建築士の塾 木藤浩実
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