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◆宿泊室の大きさとスパン調整
これまでの課題から、要求された宿泊室1室の大きさをあげてみます。
昭和63年の「リゾートホテル」では、ツインで約25m2、スイートで約45m2、平成3年の「シティホテル」では、ツインで約30m2、シングルで約20m2、平成8年の「景勝地に建つ研修所」では、2人部屋で約20m2、講師用宿泊室で約40m2となっています。
宿泊室といったユニットが連続して配置される場合、ユニットにあわせてスパン計画を行う必要があります。
例をあげれば、約20m2や約25m2といった宿泊室は、1グリッド内に2室ずつ納めていくことになります。
7m×7mのグリッドを2つに分割すれば、約25m2の室は確保できます。
また、約20m2の室を確保するための方法としては、6m×7mのグリッドを2つに分割する、7m×7mのグリッド内にバルコニーを設けて床面積を調整して2つに分割するなどがあります。
一般に、1グリッド40〜50m2が経済スパン
とされていますが、これにこだわりすぎても、設計が行き詰ることががあります。
上の通り、経済スパン内では、グリッドの中に宿泊室のみが納まる形となり、グリッドの外側に廊下などの動線部を確保していかなければなりません。また、約30m2の宿泊室のユニットを納めていく場合も1グリッドに1室しか納まりません。
7m×8mを選択肢にもっておけば、グリッド内に廊下を確保した上で約20m2の宿泊室を2室納めていくことや、約30m2の宿泊室をグリッド内に2室ずつ納めていくことが可能になります。
最大60m2までをスパンの許容範囲と考え、設計の幅を広げておくことも、今年の課題では必要だと思います。
スパン割の選択肢が多くても、どれを選択すべきか迷いを生じさせる原因になりかねません。
7m×7mで組立てていくことを基本とし、所要室の納まりや動線部を確保するために、一部を6mに詰めたり8mに伸ばしたりして調整しながら検討していくことが有効だと考えます。
この2年間の課題をみてみますと、一部スパン調整をしないと納めるのが難しい条件になってきていると感じています。
実際、平成14年の「屋内プールのあるコミュニティ施設」では、一部に7m×8mを選択することで、約450m2のプール室を矩形平面に納めることができています。
ご意見・ご質問などあれば、kito@archicom.co.jpまでご連絡下さい。
2004年8月23日
建築士の塾 木藤浩実
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