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◆何が試されているか?
法規の条文は、見るものではなく、読むものです。
「読む」というのは、書かれていることの意味を読み取ることで、文字を目で「見る」だけとは違います。
試験は自分が何を試されているのか認識していないと、有効な対策はとれません。
他の教科と異なり、唯一、法令集を参照しながら解くことが許される試験です。
したがって、記憶力が試されているのではなく、法令が意図することを、条文から正確に読み取る読解力が試されているのだと認識しておく必要があります。
試されていることは上の通りですから、正確に読解できているかどうかを突いて、出題してくると考えなくはなりません。
◆弱そうなところは突いてくる
昨年の試験は、はじめて耐火性能検証法に触れてくるなど、多少目新しさがありました。
こういった出題に対し、読解力が不足していた方は崩れていましたが、よく条文を読む習慣があった方は、通常と変わらず高得点を確保していました。
本試験で、はじめて読む条文でも、日頃から丁寧に読んでいる人なら、それほど苦にせず、その意味を読み取ることができます。
これに対し、学習期間で、条文をよく読み取ることなく記憶任せで問題を解いているようだと、読むトレーニング不足から、未知の条文に対応できる力を備えることができません。
本来13点である合格基準点が、昨年の法規の試験では12点に補正されていたことから、受験者全般が後者の傾向にあることも考えらます。
これだけ情報技術が進んでいるのですから、出題側も最近の受験者の弱そうなことはデータ化できているだろうし、合格率が低下している状況下では、当然弱点を突いて出題してくるはずです。
◆有効なトレーニング
問題では、5つの記述があり、この1つ1つを条文に照らして、記述に法律違反があれば「誤り」、違反がなければ「正しい」と判断できます。
1つ1つを条文に照らしていたら、10問解くにも、はじめは膨大な時間がかかるはずです。
しかし、このことを乗り切っていかないと、法規の真の実力は身に付きません。
他の教科と同じような調子で勉強していたら、記憶まじりで15点くらい取れる力がついても、ここから伸び悩みがはじまります。
読むトレーニングをすることなく、そこそこの力が、なまじ付いてしまうと、条文を読み切ることなく結論を出してしまう悪習慣がつき、なかなかここから抜け出せなくなります。
他の教科のことも考えると、法規で15点くらい取れるようになっても、試験に合格することは難しいという現実があります。
限りなく25点に近い20点以上をめざすことが、合格へのノルマだと言えます。
そのためにも、何が試されているのか認識し、有効なトレーニングをしていくことが大事だと思います。
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2003年3月3日
建築士の塾 木藤浩実
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