今回は、その一「6月まで」からの続きになります。
いよいよ設計課題も発表され、本格的な試験対策に入ることになった大林さんの葛藤です。
(談:体験記に対する当塾よりのコメント)を入れています。
◆98年7月「名建築と迷課題」
前半はまだ課題発表も無いので、夏休みをとってフランス旅行。
(談:余裕だねー!学校へ行くお金を、こんなところで使っていたようです)
優れた名作建築をいろいろみて、建築士試験に受かりたい自分の意志を再確認。
「がんばるぞ!負けてたまるか!」鼻息を荒くし、帰国。
(談:この負けず嫌いな性格も合格の大きな要因でした)
その後、課題「多目的ホールのある事務所ビル」を知る。
「何だ?抽象的すぎて、想像できない!」 当日の問題次第では、易しくも難しくも如何様にも変化しそうな課題であった。
万全の準備をする必要がありそうだぞ、今年の試験対策の方針はどうしよう?と悩む。
会社の講座に行くことを決めてはいたが、今年もそれだけでいいのか?それに加え、面識の無い人にも見てもらったほうがいいのか?いろんな不安が入り交じった疑問が次から次へと湧いてきた。
前年は、自分のレベルが低くて講師の指導を消化できていなかったので指導が甘く感じてはいた(今思い出すと、辛口の批評を受けた覚えはあるが、内容が自分のものになっていなかったのだろう)。
(談:時間内にパズルを完成させることだけを目標にしていたようなので、指摘していることの意味が伝わらなかったのでしょう?)
どうやら、他に全く面識の無い人にも見てもらった方が、中立的な評価を受けるためにはよさそうだいう自分なりの結論を出し、某学院の通信添削を申し込み併用した(3課題)。
(談:いいことです)
◆98年8月「はじまり」=今月の挑戦:3課題
学科試験会場で友人が貰ってきた、大手予備校の課題を眺める。
前年の図書館の課題は、水平方向に展開していくプランニングだったのに対し、事務所ビルは縦の動線の動きも重要だな、なんて偉そうなことを考えるようになる。
さっそく、その課題に取り組んでみると・・・。
事務所階を組み立てて、どこに階段などの竪穴系統を落とそうかな?と考えながら、低層階をゾーニングすると、スコンスコンと形ができてきた。
「なんだ、簡単じゃん。楽勝で受かっちゃうんじゃないの?」と一瞬の油断、「でもこんな簡単なはずはないよなあ?」。
(談:その通り!だったら今年も受験していないはずですよ)
本屋で予想問題集をチェックし、一冊だけ購入した。早い段階で出ている問題集は、問題作成に時間がかけられないのか?大分物足りなさを感じる。
(談:課題を評価する目をもつことも大事なことです)
下旬に、社内講座が始まった。
自分以外はみんな今年の学科からの合格者であった。
(談:他の人とは背負っているものが違いましたね)
出だしからスタートダッシュだ・・・・と張り切ってみたものの、課題を見てびっくり。
事前にやっていた大手予備校等の課題みたいに、あっさりセオリー通りにはいかない。
(談:そう簡単にはいかないように課題はつくっているのですよ)
じっくり、問題をマーカーでチェックしながら、問題のキモを押さえる。
「ここはプランに生かしてあげる所だな、駐車場は何台だな」と一つも条件をもらさない様にマーク。特に、数字は水色のマーカーで色を分けるのが私の好み。重大キーワードは赤とか・・・。
「駐車場が3台のつもりでいたら後になって4台だったと気づいた事、無いですか?皆さん」
(談:こんなことやっているとカド番になります。皆さん)
たまには、問題終了後、友達と問題用紙のマーカー部のチェックをしてみるのも効果的だと思われる。「ここにチェックをしていないから、この条件を落としたんだ。」という思わぬ収穫を得ることができるかも。
当たり前のことだが、製図試験は与条件が限られた試験なのだ。
答えのヒントは、設計条件に出ている。条件の一言一言を漏らさず、図面に翻訳してあげるような気持ちで、かくことを心がけた。
(談:すばらしい!この辺に気づいたのが一年目との大きな違いですね。人から言われてもなかなかピンとくるものではないですからね)
続きはまた後日・・・
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1999年8月6日
大林 勇 IsamuOBA@aol.com
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